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【2026/06/11 02:17 】 |
学校のパソコンっ!! そのいち
ふふふ書いちゃいましたあー(*´∀`*)
連載物、です多分
ずーっと長い間書きたかったシロモノなのでわくわくしていますっ
連載はこちらでして、終了したらサイトの方にも上げていこうかな、と計画しております
途中で力尽きないように、頑張りますよ今回は(笑)



あ本編が始まる前に、拍手頂いておりますっ
有頂天になっていますよ
本当にありがとうございますっ



一応本編の方は擬人化注意?



例えばサンジはずっと思っていた。毎日毎日、何かが足りない、と。
たくさんの友人はいたが、親友はいなかった。可愛らしく甘い匂いのするガールフレンドは大勢いたが、恋人はいなかった。夢はあったが、それはいつかの遠い自分がきっと叶えているだろう淡いモノで、具体的に今現在の彼が掴めそうなモノではなかった。言うなれば毎日毎日、取り立てて美味しくも不味くもない、記憶にも残らない料理をただ咀嚼して消化するだけのような日々だった訳だ。
一度だけ、面白そうな人物に出会ったことがあったが、じっとしているなんてできない彼は赤いリボンの麦わら帽子をゆらゆら揺らしてどこか知らない遠い場所へと行ってしまった。
「おれにとっての《鍵》はこれだったからさ」
そう帽子を手にとってその先輩はにししと笑った。サンジは、その帽子を彼に預けた人を先輩は探しに行ったのだと後から、しかも彼のお姉さんに聞いて初めて知った。
「サンジにもサンジの何かが見つかればいいな」


学校のパソコンっ!!


今の時代、しがない公立高校といえども、生徒だって自由に使えるパソコンくらいは常備しているものだ。パソコン教室も完備。その教室には薄い液晶画面がずらりと四十台、規則正しく几帳面に並んでいる。
そんな中、その時代遅れの箱型のパソコンは教室の隣、情報準備室にひっそりと、でもある種異様な存在感を放ってぽつりとあった。白いデスクトップは手入れをきちんとしているとはいえ年季に負けて薄汚れ、場所ばかりとる。べろべろになったマウスパッドにのるマウスだけは何故か新しく、やけに可愛らしいライトグリーンの丸っこいそれがちょこんとついていて、何となく違和感がある。
でもサンジはそんなパソコンが嫌いではなかった。むしろ他のパソコンにも、その部屋にも、今の時代にも全く馴染めないそれが気に入っていた。何となく親近感が湧いたのもあるし、そのパソコンが件の先輩のものだったというのも大きかったかもしれない。サンジはよく、情報科の教師であり、また先輩の姉でもあるロビンに会いに準備室に行くのだが、その度にそのパソコンの前を陣取るくらいにはそれを気に入っていた。


「ろぉーびぃんちゃん?」
今日も今日とて、サンジは情報準備室にと来ていた。ドアノブをぐいっと掴みながら、馴れ馴れしく、またでれでれとした声でそう叫ぶ。どうせ情報科の教師はロビン一人なので、大抵の場合他の生徒やら教師やらはいない。だからそんな真似ができるのだ。が、しかしお目当てのロビンはどうやら不在のようだった。それどころか、見知らぬ、派手な緑色の短髪男がサンジの特等席で突っ伏して寝ている。
サンジは思わず唇を撫でた。いくら自分が女好きだと有名であろうとも、野郎一人しかいないところでそれをやってしまっては、やはり決まりが悪い。まさか起きてやしねェだろうな、と一歩足を踏み出して確認しようとすれば、微かな違和感を覚えた。
確かに滅多なことでは人が来ないこの場所に、見知らぬ男がいること自体が違和感ではあるのだ。けれどもそうでなくて、何かとてつもなく大切なモノが足りないような……。や、勿論、ロビンちゃんというこの部屋での最も重要なものは足りないのではあるが。
「あっ」
とそこで初めて気が付いた。
あのパソコンが綺麗さっぱり机の上から消えてしまっていたのだ。昨日まではそこに確かにあったにも関わらず。
サンジは慌てた。もしかして机の下にでもどかしたのではないかと、準備室の中をぐるぐると回ったが、やはりない。見知らぬ男が寝ている脇に、古びたマウスパッドが力尽きたように放置されているだけだった。まさか、と思う。ロビンにとっても思い出の品であるし、ないとは思うが、棄てられてしまったのではないかと嫌な予感がした。
部屋の隅から隅まで見回して、とうとう探していない場所は男の腕の下だけとなってしまった。どうしてだかは分からないが無性に焦ったサンジは、そんなところにあるはずはないと分かっていながらも常ならしないようなことをした。
「おいっ」
見知らぬ男を揺さ振って起こしにかかったのだ。黒いパーカーを着た肩に触れたときに一瞬冷静になりかけたのだが、もう触ってしまったのだからと何かが吹っ切れる。ぱしぱしとそこを軽く叩けば、男はゆっくりと顔を上げた。
見た瞬間にまた違和感。アッシュグリーンの髪に金色の三連ピアス。そして鋭い目付きの整った顔立ちと、一度見たことがあったら決して忘れないだろう派手な特徴を持っているのに、何故か既視感を覚えたのだ。サンジは疑問になって、何も言えずについついその顔に魅入ってしまった。
「おいっ」
男は不審げな目でサンジを見ながらそう言った。
「あ、ああ、悪ィ」
「何だよてめェ。おれに用があったんじゃねェのかよ」
そう睨み付けながら言われ、随分と柄の悪いやつだなと思う。が、見知らぬ人間に強引に起こされたのでは仕方ないかと思い直し、なるたけ冷静に、喧嘩腰にならないように気を付けながら声を出すように心がける。
「ここに置いてあったパソコン、知らねェか?箱型のふっるいヤツ」
「あァ?」
あァ、とか言うなよ、と心の中で突っ込む。感じが悪いだろ、と。しかし次の瞬間いきなり目尻を下げて無邪気そうに笑われて、どきりとする。が、
「おれに何かようか?」
はい?
そう言われて別の意味でもどきりとしたのは言うまでもない。
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【2011/05/19 20:13 】 | 短い作文 | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
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