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【2026/06/10 23:49 】 |
学校のパソコンっ!! そのに
こんにちは…間が空きましたね
うん
本当に申し訳ないです。前回書いてからはや一月?ですか

…。

久しぶり過ぎて一体ブログがどんなテンションだったかも思い出せないというっ
ま、もしよかったら読んでみてください




サンジは焦った。あまり顔色は変わらない方だから見た目には分からないかも知れないが、頭の中は混線状態、パニックのあまりどっかの回路が逝ってしまったようだった。
怖くていかついお兄ちゃんかと思えば無邪気に笑われ、それに迂濶にもどくりと心臓がなった。かと思ったら意味の分からない電波発言を繰り出される。あァ、おれ、電波ちゃんと生まれて初めて会っちまったよ。はっきり言って処理能力オーバー、キャパが足りません状態。目を背けて回れ右したくなったが、自分から無理矢理起こしてしまった手前なんとなくそれも憚られる。本当にどうやってこんな状況を切り抜けたら良いんだと、まだ稼働している頭の片隅で割合真剣に考え始める。
「おい、パスワード」
が、そんなことに頭を回して目の前が遠くなっていたら、突如としてまた訳の分からないことを言われ、びくりとする。おれにそんなもん答えさしてどうすんだよと思う。だが問うような強い視線に条件反射なのか何なのか、思わず口から言葉が漏れ出てしまった。
「…ぞ、zoro」
「あー、それそれ」
男はそう言ってパスワードを確認してしまうと、満足気に頷いてこちらをじっと見た。先程までの不審げな鋭い眼差しでも、圧力のある目でもない。どちらかと言えば主人を待つ犬、ほど可愛げはないが雰囲気は似たようなものだろうか。
男のどことなくそぐわないそうした様子に、そんな目で見られてもなあとサンジは頬をうっすらと赤くした。薄っぺらい人付き合いしかしてこなかったサンジには、そんな風に他人にじいっと一心に見つめられた経験はあまりなかった。しかもこいつ、眉間に皺よせて威圧的な雰囲気だしてさえいなければ、綺麗な顔してるから余計どうしたら良いか分からなくなるんだよ、と女尊男卑も甚だしいいつもの思考から鑑みればとち狂ったようなことを思ってしまう。そしてそんな風に考えてしまえば打開策を考えているにも関わらず、益々どうしたら良いのか、何を言ったら良いのか分からなくなり無言になってしまうのだった。おかげで少しの間、見つめあい、と言って差し支えのないような状況で、サンジにとって何とも気まずい無音状態が続いた。
だが男はやはりさっきまでとは一変して、じっとこちらが何かを言うのを待っているようだった。腕を組んで堂々と立つその姿は中々偉そうではあるのだが、何となくその姿は、やっぱり忠犬とかのイメージが付き纏う。いや、やっぱりそんな可愛らしいものではなく主人を見つけた猛獣かも知れないが。
とにかく、何か話しかけなければ。沈黙に耐えられない質のサンジはそう思ってなんとか声を絞り出した。
「あー…えと、そうだ。パソコンって…」
「おう。そういやお前、なんか用事があったんだろ?」
そんな風に首をちょこんと傾げてみせる。あァそれ止めた方がいいぜいかついオニイチャンには全然そぐわないから。なんか可愛いなって思う不届きなヤツが出てきちゃうから。ギャップにときめいちゃうって馬鹿が出てくるからっ。
「や、特に用があった訳じゃあねェんだが…」
「おう」
「てか、お前パソコンってどういうことよ」
「は?」
男は意味が分からないと言わんばかりに眉間に皺を寄せる。や、そうしたいのはおれだから。おかしいのはお前の発言だから。だがそう言ったところで通じる気がしなかったので、ぐっと我慢する。どうやら話しているうちに段々落ち着いてきたようであった。
「あれ、パソコンだろ」
そう、ロビンのデスクの上の、薄い液晶画面を指し示す。黒くて落ち着いたデザインのどことなくロビンらしいそれは、紛れもなく、もう一寸の狂いもなく誰が見たってパソコンだ。それ以外の何物でもない。
「…おう」
男は目を細めてこちらを見てくる。ことごとく不審そうだ。
「で、お前は?」
「はァ?」
「や、おれにはあれとお前が同じにはどう足掻いたって見えねェんだが」
きょとん、としたように男の眉がはね上がった。
「当たり前だろうが。あれ、一体何年に出たやつだと思ってんだ。比べておれは言っちゃ悪ィが相当の旧式だぞ」
…。
「…あー、そうか」
駄目だ。全くもって駄目だった。相手は電波ちゃんだった。まったく忘れていた訳じゃあないのに、サンジは改めてその事実を塗り直された気分だった。
とりあえず、とサンジはまたもや思う。もっと簡単で答えやすくて明快な質問を。
「じゃあ、名前は」
「…」
が、そう問えば、今度は男は黙りこくってしまった。唇を結んだり、緩めたり。パソコンの機動音とか聞こえてきそうだった。何と言えばいいか迷っている。そんな様子がすぐに見てとれた。そしてやっと答えが出てきたと思ったらそれは質問の解答ではなかった。
「名前って別におれには付いてねェが」
「…パソコンだから?」
「おう。電化製品に名前付けたりしねェだろ」
そう男はこっくり頷いた。至極堂々と。今度は迷いなく。お前馬鹿だろとか言いだしかねない雰囲気で。確かにパソコンに向かってリカちゃーん、ケイミーちゃーんとかって呼び掛けてたら怖いだろう。ただそれは、明らかに機械に向かって言っているからだ。こいつの場合は、中身がどうなってるかは知らないが、どう見たって人型だしなァ。そうサンジは思った。
「あー、じゃあゾロって呼んでいい」
だから、ふと思いついたそれを口にしたら、そいつはぽかんと惚けた顔をした。サンジはまた、そんな顔すんなよ馬鹿、眉間の皺がなくなっていきなり幼くなるだろうが、新たな一面が見れてなんか嬉しいとか思っちゃう奴が出てきちまうだろうがと、心の中で激しくぼやいた。
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【2011/06/14 11:58 】 | 未選択 | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
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